CM
【モノつくる人々】

不快なCMや、思わずチャンネルを変えたくなるようなCMも多いけれど、
たまに心揺さぶられる「作品」に出くわすことがあります。
往々にして、父娘もの(父親が朴訥だったり、娘がツンデレのパターン)
にはすこぶる弱いです。覿面に涙ぐんじゃって、カミさんにからかわれます。

さて他のパターンでは「仕事もの」。
プロジェクトX的なものや汗水流して労働する人々の姿を描いたもの。
コツコツとこまかなことにこだわって物を作っている人々。
サントリー缶コーヒーBOSSの宇宙人ジョーンズシリーズもその流れを汲むかも。
手塚治虫の「W3(ワンダースリー)」は地球という惑星を滅ぼすべきか
永らえさすべきかを調査するために派遣された宇宙人たちの話でした。

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名優トミー・リー・ジョーンズ扮する宇宙人ジョーンズもまた、地球という惑星
(というより日本)を調査しに派遣されたエージェント。

いったんは故郷の惑星に期間命令が出たものの、
「この惑星の缶コーヒーだけは、やめられない」と引き返し、
調査を続行すことに・・・

毎度毎度、様々な職業に就くのだけれど、
現在放送されているのは北海道新幹線開通とリンクしての映像。
石川さゆりが連絡線の方が好きだったなあ、と
「津軽海峡冬景色」を口ずさんだり、
元トンネル工事従事者に扮した北島三郎が「函館の女」を歌いながら
「命がけでトンネル掘った甲斐があったなあ」と言ったりするのは
セルフパロディめいたご愛嬌ですが、保線作業員(今回のジョーンズの職業)
に「あのおやじさん、毎日来てるヨ」と言われながらも
新幹線の車両が近づいて来た時に

さっと敬礼をします。

この瞬間、見るたびに涙が出てきます。
なんて美しい敬礼でしょう。
仕事する人々、
トンネルを掘った人達ばかりでなく、予算を工面した人々、図面を描いた人々、
線路を敷いた人々、電線を張った人々、工事を支えた人々、それをさらに支えた
人々、家族達、電車を運転する人、切符を売る人、車内販売の売り子さん、
終点に着いたら、限られた時間で手際よく車内清掃する人々、
新幹線に乗って仕事に行く人、遊びに行く人、とにかく全ての人々に
敬意と感謝の意を込めた渾身の敬礼でした。

つられるように保線作業員の人達もこぞって敬礼します。

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ありがとう。
これが日本ですよ。
資源を持たない小さな島国で暮らす日本人は
一所懸命、智恵を絞って、誠意を持って、丹精込めて、汗水たらして
頑張んなきゃあ生きて行けないんですよね。健康なら。
子供の頃、小学校の社会科で習ったことです。
体が動くうちは何とか頑張りましょう。

サブちゃんの敬礼は日本人のそんな心根に捧げられたものだと思うんですよね。

北海道新幹線関連のCMでは、これとサンドウィッチマンのやつが良かったです。

【SUMTORY BOSS TOWN 】

【宇宙人ジョーンズシリーズ「北海道新幹線」篇60秒バージョン】

このろくでもない、
すばらしき世界。