【多部砲発射】

多部未華子のアドバンテージは大きく分けて三つあると思います。

(1)は、「純真さ」「ピュアネス」を体現できる存在感・・・
ただし、それは『デカワンコ』『君に届け』などのメイキング映像を見ると
物凄い熱量をもって、これら「おとなしいキャラクター」を演じていることが分かります。
つまり、オフショットのときの彼女はもう役を離れているので、それらの衣装がちょっと似合わない
風情(コスプレ感?)が漂ってしまいます。
丸い頬、正面から見るとチョコンとした鼻、おでこ、ちっちゃい背格好よお手手(でも意外とゴツイ)
涼やかなウィスパーボイスが為せる業なのかも。

(2)は、もう一方で(これが素の本人に近いかもしれないですが)凛とした佇まいがあること。
本人はこう言われるのは厭かもしれないですが、きわめて「男前」ですね。
おそらく、殺気さえ帯びかねない目力がポイントかも知れません。
横から見ると、鋭い眼光、意外と高い鼻、立派な顎、張ると凛としてよく通る声・・・
(1)のときとは別人のような印象を与えます。

相反する(1)と(2)の表情と、持ち前の表現力と、きわめて理性的な演技メソッドが融合すると、
幼い少女から凛とした大人の女性までの「成長」を表現できることになります。
『ルート225』『ゴーヤちゃんぷるー』『君に届け』などの映画、
『山田太郎ものがたり』『ヤスコとケンジ』『デカワンコ』『大奥』などのTVドラマ、
物語の序盤と終盤では顔つきまで違うような成長ストーリーでは
多部未華子の魅力が十二分に生かされていたと思います。

そして(3)は物語の流れを一気にぐぐっと変えてしまう「力技」です。
『ルート225』の元の世界に戻ろうとエビヅカ君の家に押しかけて行くところからはじまる
エンディングまでのスパート、瞬発力。
『ゴーヤちゃんぷるー』でガンで亡くなる稲江さんから受け取ったスモモを齧って命の重みを噛みしめ
号泣してから、母に会いに行き、「前向きに生きる力」を取り戻す若さの輝き
『すみれの花咲くころ』の秋野暢子との大喧嘩、
『山田太郎ものがたり』で池上隆子覚醒の場面(お母さんと同じようにスーパーでの裏技披露、
疎遠になった2人の男子の仲直りを取り持ち「これでよし、メンドくさい奴ら!」とスーパーの袋下げて去っていく)
『鹿男おをによし』で先生の顔を元に戻してからの手紙の朗読と号泣しながら帰って行くところ。
『大奥』での全出演シーン。

演劇『農業少女』では身体全体を使った空間表現、
『サロメ』では終始物語を回転させていく弾み車としてシンボリックに演じましたね。

あれ、長くなったので一旦投稿(笑)


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