【映画にまつわる寓話】

かねてより一度観てみたい、と思っていた『真夜中からとびうつれ』でしたが、
・以前、他部ちゃん主演の舞台に横浜聡子監督からの花が届いていた
・SONさんのブログで、ツタヤで動画配信をしている情報を得た
・『深夜食堂』にも出演している野嵜好美、宇野祥平は横浜作品の「常連」であること
等々さまざまな要因が重なって、ツタヤ・ディスカスとGOOGLE PLAY から
『真夜中にとびうつれ』をレンタルし、ようやくPCでもスマホでも
見ることができるようになりました。

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多部ちゃんの旧公式サイトのフォトを見ていて、
「どんな映画なんだろう?」とつねづね思っていました。

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正直いって、よくわからない部分もありました。
子供たちと亀とか・・・

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男の持っているカラクリ箱(映画)をめぐるお話のようです。

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カラクリ箱の中を覗き込むと、そこには何かが見えます。
男が取っ手をまわすとカラカラと映写機のような音がして
いろんなものが見えてきます。
アクション、サスペンス、どたばたコメディ・・・
次第に箱の中と外の境い目がわからなくなります。

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からくり箱を背負った女の子と映写技師?と男たち(観客?)との追いかけっこ。
女の子は拳銃で撃たれてしまいます。
ここで多部ちゃんの唯一の台詞「映画、映画・・・」
脱力系というかつぶやきというか不思議な台詞回しです。
映画(館)の隆盛と利権争いと、没落をイメージしてるのか知らん。

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女の子は撃たれて?動けなくなっていましたが、
やがて再生し、不適な笑みを浮かべます。
ここの多部ちゃんの表情の変化が凄いです。
無垢な表情から最後はコワク的というかニヒルな感じ。

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学校内の「世界」をのし歩く多部ちゃん。
おうおうと肩で風切る幹事がROCKですねえ。

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箱を見つけ出し、映像を見せる多部ちゃん。
男たちも夢中になって覗き込みます。
そして加熱し、しまいにはフィルムも箱も燃えてしまいます。

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誰もいなくなった部屋でカラクリ箱の残骸を弄る多部ちゃん。
喫煙シーンがあることは知っていましたが、
それが「シケモク」としってびっくらこいてしまいました。
きどってタバコすってるわけじゃないんですね。
意味がぜんぜん変わってきます。
ここで多部ちゃんは映画技師が被っていた帽子と、
カランカランと人寄せに使っていた「鐘」を拾います。
帽子は伝統や技術、
鐘は広告や伝達や警鐘、
シケモクはたくましさ、したたかさの象徴でしょうか?

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屋上らしきところへ出て、一心不乱に鐘を打ち鳴らす多部ちゃん。

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そして空を見上げます。
ターコイズブルーのコートはこの作品のテーマカラーですね。
(タイトルバックの文字色も同じです)

箱(映画館)は消えても、映画(映像)は残る・・・
作り手とそれを観る側の情熱と理念と技術さえあれば・・・

そうかもしれません。
こうしてレンタル配信という形で『真夜中にとびうつれ』を
観ることができたんですものね。

本当に愛すべき小品という感じの作品で
多部未華子のPVとしても屈指の出来だと思います。

横浜聡子監督に感謝します。


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