【春のロペ】


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多部ちゃんが持つと、トランペットが大きく見えます。
先日、朝日新聞の「はてなTV」という読者質問コーナーに、
多部ちゃんが実際に吹いているの?という14歳の女の子からの質問がありました。
ファン層も広がりましたね・・・
はっ、デカワンコ世代か?



【きっかけはRope'Picnic 】

足を骨折して1ヵ月入院。
左足以外は元気なので、手慰みにはじめた拙ブログが、
早いものでもう2周年を迎えました。

これも立ち寄ってくださる皆様と
多部未華子さんの活躍のおかげです。

有難うございます



多部ちゃんに嵌るきっかけになったのは、
2011年秋のRope'Picnicの全面広告でした。


最初はこの娘は誰だろう?ということで検索しまくりました。
もちろん多部未華子という女優も『デカワンコ』も知ってましたが、
その時は彼女と気がつきませんでした。

今でこそ、彼女はこういう表情もする、と知っていますが、
その時は本当にわかりませんでした。

AKB? (胸がないから)ひょっとして子役?
私が若い頃、浜田朱里というアイドリがいましたが、その娘に似た
憂いを帯びた(しかし媚びていない)表情です。

かつて山内百恵に感じた孤高なイメージもありました。

他のシリーズの写真は多部未華子とわかるものでしたが、
M、この奇跡の一枚にやられましたね(笑)

それから半年猛烈な勢いで、彼女の主な出演作品を漁りました。
でその度に凄いものを見せてくれるこの女優に惹かれ、
今日に至ります。

そのときの作品群のラスボス的な区切りに思えたのが、
映画では『夜のピクニック』
ドラマでは『鹿男あをによし』でした。

舞台は始まるまで、しばらくは多部ロス(最近こう言うらしい)なので、
『夜のピクニック』とか『フィッシュ・ストーリー』とかまた観てみようかなあ・・・


皆様のご健康と、
多部未華子のますますのご健勝と
宇多田ヒカルの幸せを祈念して、
ブログ開店2周年記念のご挨拶とさせていただきます。


もりあて



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多部マジック?


2014.03.29 春は足元から
【こんなところにタンポポ】

ツレが、リハビリの散歩中に向かいのマンションの植込みで
ひっそりとタンポポが咲いているのを見つけました。
わざと植えたようではなさそうなので、何処かから綿毛のタネが
飛んできたのでしょう。

いろいろあったけど、もう春なんですねえ・・・


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昨日作ったレタスチャーハンみたいな春の色合いですね。




◇  ◇  ◇

たんぽぽ、といえばラーメンですね(笑)

先日gonbeさんのブログを拝読して以来、
無性にラーメンライスが食べたくて仕様がありませんでした。
最近、年度末進行で会社から帰る時間が遅くて、なかなか営業している
中華料理店がありませんでした。とんこつの家系ラーメンやポエム系の
独立職人的「本格」ラーメン等には今回用がなかったのでスルー。

昨日、ようやくJR磯子駅付近の台湾料理店に寄りました。
炒めものやすーぷあど本格的な料理が売りのようですが、
構わず、「ラーメンとライス下さい。」
やっとありつけました。

以前、かの『美味しんぼ』でラーメンライスをテーマにした回がありました。
残念ながら、麺やシープ、具をおかずに、いかに御飯を飲み込むかという
食べ方でした。これは違う。ラーメンにも御飯にも失礼ですね。
そんなチマチマした食い物ではありません。
なんせ、炭水化物と炭水化物をいっぺんに食べようというのですから、
まさに男っぽい野趣あふれる骨太の食べ物ですね。
かねてから、この回のラーメンライスには不満がありましたので、
この機会に言っておきますw

ラーメンは醤油ベースの昔ながらのあっさりスープ。
具はチャーシュー、ねぎ、メンマ、なるとの四天王。
ま、彩りにホウレンソウがあってもいいでしょう。
それだけ。

まずスープを一口、麺を1回すすったら、
それを飲み込んだ後で、御飯をぱくつきます。
お新香とかザーサイ」とかは無し。
ごま塩やしょうゆをかけるなど邪道ですね。

口の中に残るラーメンとスープの余韻で御飯をいただきます。

すると嚥下した御飯が、ラーメンの後味を消して、口の中が新鮮になります。
味覚がリフレッシュしたところでまたラーメンをすする。

マンガのようにスープで御飯を流し込んではいけません。

このとき、ラーメンと御飯は主も従もなく1対1の競演をくりひろげます。
具は御飯のおかずではなく、あくまでラーメンの美味しさを引立てるために供されます。

食べてるときはTVもスマホも見ない。
一心不乱にラーメンライスを堪能したいですね。

ですから、1人の時に限ります。
おしゃべりしながら食べるものではありませんよね。
gonbeさん、有難うございます。
何十年ぶりかでラーメンライスを食べました。

ご馳走様でした。


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台湾系なので、理想からすると、やや薄味。
さすがになるとは入っていませんでした、残念。



【ソニー・オープン男子】

フェデラーに逆転勝ち!

男子テニスツアーのソニー・オープン男子(アメリカ/マイアミ、ハード)は25日、
4回戦で第20シードの錦織圭(日本)と第4シードのD・フェレール(スペイン)が対戦。
錦織がフェレールのマッチポイントを4度しのぎ、7-6(7-5), 2-6, 7-6(9-7)で勝利しました。
試合時間は3時間6分。
昨夜帰宅してからスポーツニュースで見ました!
両者とも粘る粘る・・・だイジェストながら興奮しました。


ついで26日、錦織はR・フェデラー(スイス)を3-6, 7-5, の逆転で破り、
大会初のベスト4進出を決めた。

フィジカルもメンタルも逞しくなりましたねえ・・・


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【in bloom 】

多部未華子が、自分の演じるキャラクターに共感しない、と言っても
驚きはしません。 それは昔からのことですから・・・

拓人といる時と繁之といる時とでは、表情がまったく違う、と言われても
驚きはしません。そう演じるのが彼女ですから・・・
『大奥』の時には、有功、捨蔵、玉栄、左京(お夏)と4通りのツンデレを
演じ分けましたね。(あ、その前にひとり殺されちゃったのもいましたねw)

拓人と再会後、病気になったからではなく、
「今を生きる」彼を改めて愛するようになった、
と伝わるよう演じたい、と言っても、まあそういうのが彼女・・・
あれ? インタビューでこういう話をするのも珍しいですね。
実にオモシロイ。

いつも大抵は「難しいですね」で片付けちゃいますから・・・
このインタビューはなかなか興味深いです。
いつもの多部未華子っていえば、そうなんですけど・・・


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Rope´Picnic のFacebookによると、
先週パリで新しいCMの撮影があったそうです。
多部ちゃんが参加したかどうかは定かでないですが、
パリ行きは仕事だったかも知れないですね。人気者はツライなあw








【ボイス登録】


「笑い声」まで登録している件、

メグが将来も拓人の「笑い声」を聞きたい、と思って
登録したのかも・・・と思うと泣けてきました。

最終回、よかったと思います。
生か死の決着ではなく、いかに生きていくかの日常で終わりました。
バスタオル持って、準備していた方々にとっては
少々ご不満が残るかもしれませんが・・・

生きるのも、ほろ苦いですね。


【追記の追記】

少なくとも最終回については泣かせようとする演出ではなかったですね。
視聴者の変わりに、守たちが盛大に泣いてくれました。
希望はないかも知れないですが、
まだ出来うる限りの目標を持って、今を生きていこうとする・・・
誰にとっても大事なことですね。


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【生きる決意】

いや、いいお話でした。
最終回は駆け足でエピソードをぶち込んだ感がありますが、
講義で話をする拓人の思いのたけ。
「僕のいた時間」の意味。
今の自分を支える全ての人達との出会いは、いままでの「僕のいた時間」。
すなわち、「今を生きる」ことによって
「会わなきゃいけない人には会っている」ということ。
それは、どんなことになっても生き抜いていく、という決意表明でした。

あの浜辺で「もう会うは最後」のはずの拓人をぎゅっと抱きしめて以来
一度も泣かなかった恵が大粒の涙を流したのもそこに
「人工呼吸器をつけて、生き続けるという「答え」に他ならなかったからですね。

そんな拓人の話を聞く恵、両親、陸人、守と陽菜、繁之・・・

今出来うることを真摯に実行する、拓人の姿を目の当たりにして
みんなそれぞれに「求められていたキャラ」「身を守る為のキャラ」に
束縛されることから脱却し、自分の意思に正直に生きていこうと
変わっていきました。

講演が終わると、拓人は母親に頭くしゃくしゃにされて褒められました、
カインとアベルを彷彿とさせる拓人のコンプレックスはこうして解放されるのでした。
(以前にも頭クシャクシャされたけど・・・)

この決断の決め手となったのは隣りに住むすみれちゃんの一言。
「頑張ってる先生見ると勇気涌く。
私だけじゃないと思う」

社会とのつながりでしたね。



【「装置」としてのメグ】


どんな状態になっても、拓人のそばにいて、やさしく介護する・・・

疲れも知らず、泣き言も言わない。

『ラストホープ』の歩美医師は決して「マシーン」ではなかったけど、
恵こそマシーン(笑)。
脚本家の意のままに、「付き合う」といえば付き合うし、
「別れて繁之のもとへ行け」と言えば行く感じ。
再会して、今度は「拓人へ行け」と命じれば婚約者をバッサリ。
「ここで拓人を怒らせろ」と言えば、このうえなく効果的に牙を剥き、
「そばにいてください」と言われたら、天使のような笑顔で首肯する・・・
あんなに身長差のある相手を一人で入浴介助したり、着替えさせたりする。
実は恵こそファンタジーのような気がします。
そこが実はこのドラマの最大の違和感。

実は恵こそ、何年か後のすみれちゃんが研究開発した「介護マシーン」だったとかw



【ハッピー・エバーアフター 】

物語は3年後も描かれます。
種子だったベランダの植物は、すくすく育ち、
拓人は医学部に合格し、結婚式もあげました。
病状は進行し、もはや笑うことも出来ず
無表情になっていました。

でもヤフーの掲示板でも話題になっていた「ボイスバンク」によって
自分の声を登録し、パソコンの操作によって、音声を発することが出来ます。
恵は変わらず笑顔で拓人に接し、陸人に彼女が出来たようです。
講演会のスケジュールが貼られ、社会との繋がりもまだあるようです。
笑い声をあらかじめ登録しておくなんて!
2人にはこれからも笑いが絶えない暮らしが続くという
自身というか覚悟があるのでしょうね。


こうしてふたりはいつまでもしあわせにすごしましたとさ。



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講演で話をする拓人を見守る恵。
「生きる決意」に目が涙で潤みます。

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まさかすみれちゃんで泣かされるとは。
「私だけじゃないと思う」
最終回のちょっと現実離れしそうなストーリーとリアルとを繋げる少女の目。
かつて多部未華子が見せていた「まっすぐな少女の目」が一瞬光りました。

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拓人と恵のツーショット。
本当は声をあげて泣きたいとことでしょうが、
口を一文字に食いしばって必死に堪えます。
その胸に去来するものは?

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おだやかな恵の笑顔。
拓人のそばにいるだけで笑顔になる・・・
でも恵は恵で自分の「介護の道」を歩んでいるんですね。

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きれいなかおですわ。
春馬クンの方が色白ですね(笑)
ヒロインは拓人クンですから・・・

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エンディングはやはりここ。
でもこの直後のにきやかな番宣に余韻はぶったぎられましたw

DVD買わせる戦略?


【幸せな時間と生きる恐怖】

『僕のいた時間』もいよいよ明日で最終回。
どんな着地を見せてくれるのでしょうか?
常套手段とはいえ、第10話の前半、拓人と恵が自室で衣服を整理したり、
リハビリを兼ねた黒ヒゲ危機一髪に興じたり、山梨に行って
麦チョコを食べたり、風を切って走ったり、ただ一緒にいるシーンは
この上なく穏やかで幸せそうで、それだけで泣きそうになってしまいます。
春馬クンの身体を張った熱演と多部ちゃんの抑えた演技・・・ふたりの
“役者としての相性”が良いんでしょうね。醸し出す空気感が自然で微笑ましいです。

ただ第8話あたりから話が駆け足ぎみになって、「え?」となる感じが
あります。陸人の取扱説明書のくだりもちょっと不自然かなあ、という気がします。
多部ちゃんが洗濯機の取り説を探すあたりから、もうコントみたいです。
突っ込みどころも多いし、得意の伏線とその回収もそろそろ鼻についてきたしw
(多けりゃいいってもんでもないような・・・)
J・ニコルソンの『カッコーの巣の上で』でさえ、大きなトリックが1回と
泣ける伏線が1回張られてる程度ですが、それでも「ひい、もうカンベンして・・・」
というくらい泣けました(遠い昔・・・)

結論はどうあれ、どうフィニッシュを決めるかです。
うちのカミさんは前クールの『独身貴族』が至ってお気に入りで、
「素敵なお話。映画のこととか2人の会話がいいの」とか評価してたのですが、
15分拡大最終回のグダグダを見て、「くだらん、折角DVD買おうと思ってたのに」
と180度一変。おそらく再放送すら見ないでしょう。
最後の締め、ドラマでも体操でも肝腎ですよね。


【二度と戻らない覚悟】

拓人と恵の同居が始まります(弟も一緒)
翔子は「二度とこの家に戻らない覚悟があるなら、行きなさい」と
娘を送り出します。
ま、繁之とのこともありますからね。
強い意志を自覚させませんとね(笑)

かくしてリビングに拓人のベッドを移し、
隣に布団をしいて、夜中の介護を兼ねた2人の「同居」が始まりました。
(弟も一緒)

握力のリハビリとしての黒ひげ危機一髪ゲームをしたり、
駄菓子の思い出を語ったり、アロマを調合したりしました。
メグのリンゴの剥き方は、母親とおなじでしたね。(細かい演出)
あの母親も病弱の夫を看病しながら、ああやってリンゴを剥いたんでしょうね。

公園で車椅子を押しながら2人で走っていく場面は映画の1シーンを見るようでした。
笑いながらも多部ちゃんの目には光るものを感じたのですが、
気のせいでしょうか?

拓人のノートには、
メグとたくさん笑った
メグと走った
風を感じた
と記されました。
幸福な時間が流れていくます。、

となりの女の子も再登場ですね。
拓人と一緒に勉強です。
どんな女性に成長するんでしょうか。

センパイと守の会話。
繁之の「カミングアウト」は想定内。
でも作り手の予想以上に「君に届け」コンビの2人の絵が
強いというか、自然というか、お似合いすぎるので
三角関係の設定自体がちょっと違和感ありすぎでしたかね。
あの状態で結婚したとしても、仮面夫婦みたいなもので
幸せにはなれないでしょう。
「対抗心」「劣等感」というキーワードも小さい、小さい。
大人になっての、現実社会はもっともっと広くて厳しいのにねえ(笑)
例えば『100回目のプロポーズ』のときの長谷川初範くらい存在感ないとw
あれは鉄矢ヤバイと思いましたねえ・・・
「予想外だったのは俺だけだ」

先輩がいなくても、拓人と恵はいずれ再会する運命だったと言います。
ま、その通りですね。

斎藤工は『ミスパイロット』ではいい感じでしたけどねえ。
堀北真希とも恋愛関係は似合わないなあ・・・
一応振られましたけど(笑)
先輩・教官ポジションとして、第2の時任三郎路線で行けばいいのに。


陸人がバイトを始めました。
緊張してる陸人を、あの柴犬がワンと吠えつけます。
喝を入れられてるみたいで、微笑ましいです。

守の結婚式。

拓人の両親と翔子の面談。
「大事な娘さんを・・・申し訳ありません」
と頭を下げるお父さんが印象的です。
「恵は拓人くんの人生に付き合わされているのではありません。
一緒に生きる覚悟をあの子なりにしたはず」
という翔子がまさに恵の母親。
「私の娘ですから」

後日、証拠から拓人への手紙が送られました。
「恵は拓人くんと出会い笑顔が増えました」
拓人は恵にもそれを見せます。
もし、多部ちゃんの朗読だったら、私は号泣したでしょう。
いや浅田美代子の声も落ち着いて凄く良かったですけど、
あの「声のバイブレーション」がね・・・
ああ、『鹿男』とか『対岸の彼女』『ヤスケン』を思い出します。

拓人のノートが幸せの言葉で埋まります。

メグがとなりにいる
幸せが続きますように

・・・フラグが立ちました・・・

ある晩、恵は拓人の
睡眠時無呼吸症に気づきます。
呼吸筋が衰え始めたのでしょうか?


◇  ◇  ◇

思い立って、拓人と恵は実家のある山梨にだかけます。
昔よく通った駄菓子屋は昭和の雰囲気そのまんまですね。
麦チョコとかイカフライとか美味しそうです。
賞味期限は大丈夫(笑)

実家にも立ち寄ります。
原田美枝子の普段着というか、アットホーム感がいいですね。
拓人は今度両親揃って上京してくれ、と頼みます。
電話では言えないこと。一家揃って話がしたいと・・・

山梨から帰った拓人は守と衝突します。
人工呼吸器の装着について
「他人事だからそんなカンタンに言えるんだよ。
じゃあ、代わってくれよ」
「死なないでよ、
頼むから死なないでよ」

一家揃っての家族会議。
どうやら拓人は人工呼吸器をつけない決断をしたようです。
自分で呼吸できるかぎり、全力で生きる

両親や陸人は口を揃えて、拓人を説得します。
人工呼吸器をつけて生き続けることができる。
拓人だけの命じゃないんだからね
兄さんがいてくれて、僕は安心なんだ

思えば過酷な話ですよね。
人工呼吸器を装着すればまだ生きることができる。
しかし、言葉を失い、やがてあらゆる筋力がなくなっても
感覚だけは残る。
痛くても痒くても他人にそれを伝えることは出来ない。
「閉じ込め症候群」というそうです。
『卒業』でD・ホフマンが誕生日プレゼントに潜水服をもらいます。
他の世界から遮断された状態で彼は自宅のプールに潜らされ、
はやし立てる家族や親族をよそにブクブクと
プールの底に佇んでしまいます。
「誰も解ってくれない」
コミュニケーションの断絶を象徴するシーンですが、それを思い出しました。

「死にたい訳じゃない。
生きるのが怖いんだ」


拓人は恵に心情を吐露します。
母親の期待に添いたくて優等生を演じてきて
医者の道を諦めてからはチャラいキャラを演じてきて
ALSを受け入れてからは、前向きに目標をもって
聖人のように強く振舞って・・・

その半動がここに来て一気に拓人を襲いました。
仮面が剥がれ、死の恐怖と生の恐怖に直面し、
ようやく本来の自分をさらけ出せました。

達観、してたのではなく
直視してなかっただけなのですね。

子供のように泣きじゃくる拓人に恵は
「私がいる」
とだけ、言い続けます。
人工呼吸器を付けて、とは言いませんね。

「私のために(も)(今を全力で)生きて」

というだけです。
彼女はもう微動だにしません。
どんな運命をも受け入れる覚悟でしょう。
腹をくくっています。

夢なんか特になくてとにかく正社員、
と面接中にかかってきた携帯を切ることもできず
オロオロ、フラフラ、浮き足立っていた(by多部)恵が
強くたくましく、たおやかな女性に成長しました。

ドラマの上では3年、撮影は3ヶ月なのに、
演じ分ける多部未華子凄い、という感想がありましたが、
以前から彼女を見ているものにとっては、それは
何というか、いつものことですね。

その「成長」を体現できるのはいわば多部未華子の存在理由ですから


いよいよ今夜最終回。
果たしてカミさんが納得できるような結末を見せてくれるでしょうか


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住み慣れた家を出る恵。
その横顔には「覚悟」が感じられます。

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この後ろ姿がいい。
愛情と信頼とが滲み出ています。
永年連れ添った夫婦のよう・・・」


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幸せなひとときですね。
多部ちゃんの顔も一時より締まって来ました(笑)

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拓人の衣類を整理する2人。
「メグの服が多すぎる」とか言われてましたが、
先輩の家を出てきたときは段ボール2つでしたよ?
多部ちゃん、畳み方がぎこちないw

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黒ヒゲ危機一髪に興じる2人。
誰にも侵すことの出来ない2人だけの空間がそこにあるようです。

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シャボン玉で遊ぶ2人。
これは呼吸筋のリハビリですね。

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公園の並木道を駆け抜ける2人。
まさかここで「走る多部ちゃん」が出てくるとは!
でもメグの目にはうっすらと・・・
風が強かったかな?

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拓人から「医学部を目指している」と聞いて、
拓人の部屋を出てから号泣する陽菜と何も言わずに抱きすくめる守。
良い友人です。

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まるで去年のクイズ番組に相葉クンと出て、出題コントを演じた時のような芝居。
なんか笑いそうになってる?


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守たちの結婚式での2人。
春馬クン、イケメンですね(笑)←今更
髪を上げた多部ちゃんはスッキリしてGOOD !

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「大事な娘さんを・・・」と翔子に深々と頭を下げる父。
人に頭下げるなんて余りしたことないんでしょうね、このお父さん。

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翔子からの手紙を読む恵。
多部未華子の声が流れるのかと一瞬緊張しました。

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ごく普通の幸せをかみ締める拓人。

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拓人の無呼吸に気づく恵。
これ、普通にイケメン(笑)
いよいよ人工呼吸器をつけるか否かの決断が迫られるのか?

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実家のある山梨を訪れる2人。
多部ちゃん、おでこが・・・

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いかにも懐かしい店構えの駄菓子屋さん。
拓人が幼い頃よく来ていたという・・・
私はソースせんべいと酢こんぶが好きでした。

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(小声で)「賞味期限は?」
(小声で)「大丈夫」
前半の思い出話に繋がっています。安定の橋部語り。

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風車を回す拓人とそれを見守る恵。

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ついに一緒に風車を回す。
ままごとみたいだって?
老若男女に通じる教習の「原体験」でしょう?
本当はやったことないのに、小さい頃やってたと思っていた・・・
そんな郷愁を呼び戻す魅力がこの2人にはあるんですよ、きっと。

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春馬クンの熱演を静かに受け止める多部ちゃん。
2人揃って大芝居やってたら、見てられなくなるでしょう。
『君に届け』コンビの道行、しかと拝見しました。

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拓人がいない。
そのとき、テーブルの上にあったシャンパンのボトルが無くなっていることに気づく、
名探偵メグミ。

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ここでおでこ全開で疾走する多部ちゃん再び。
前半の楽しそうに車椅子を押して走る姿と見事に対を成しますね。

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ドラマ冒頭のシーンに繋がる場面。
拓人の生と死に対する畏怖の念のイメージでもありますね。
長い回想が終わり、時系列的に
物語は「現在」に至ります。

そして今夜、最終回。


【ふたりの母】

再び、交際することとなった拓人と恵は各々の母親に挨拶に行きます。
ここに2人の母親に微妙な温度差が見られるわけですね。
拓人の母親は、まあ普通。
恵の母親は、拓人が帰った後、恵に「こんなこと許されないからね」
拓人が最初に別れを切り出す前に、亡父との話をしただけに
思いは複雑ですよね。

そして、拓人は繁之先輩を呼び出します。
「オレが全部悪いんで・・・
メグのことは許してやって」
これは誰でも逆上します(特にイケメン相手なら)
思わず病人に向かって渾身のグーパンチ!
我に返った先輩は心配そうに拓人を車椅子に座らせます。
「お前たちに会うことは二度とない」
と、言い残して去っていきました。
彼は彼なりに絶縁と、けじめを返したのでしょうね。
(なら最初からチョッカイを出さなきゃいいのに・・・)
後輩への対抗心からなんでしょうが、大学院に進み、
大手に就職できた社会人がいったい何を考えているのでしょうかねえ?
対抗心を覚えるような人はワンサカいるでしょうに・・・
まあ斉藤工は損な役回りでしたね。
(つーか、この三角関係設定いらなかった・・・)

腫れた拓人の顔を見て、驚いた恵に
「殴ってくれた」
その一言で全てを察した恵はもう多くを語らず、
「そぅか・・・」
(この台詞非常に微妙でニュアンスいっぱいでした)

このドラマ時々禅問答のようなやりとりがありますね。
その都度、演者のイメージで補足されちゃうような・・・
君トドコンビしかり、春真・多部個々のタレントイメージだったり、
斉藤工のオヤシゲな雰囲気だったり等


【人工呼吸器】


「大切な人を連れてきました」

谷本医師のもとに恵と一緒にやってきました。
吹越さんも特に語らず、フレンドリーな態度で
「これが君の恋する彼女だね」という“みなまで言うな感”を出していました。
思えば、初登場時の極めて無機質な印象は、
拓人自身の「病気かもしれない」という疑心暗鬼の心理を反映したものかも。
彼が病気を受け入れ「ともに生きる」覚悟を決めた時から、谷本医師の
印象はがらりと一変したように見えたのではないでしょうか。

医師から人工呼吸器の話が出ます。
将来、呼吸筋が弱って自力で呼吸することが出来なくなった時、
人工呼吸器をつけるか否かの選択をします。
人工呼吸器をつければ長く生きることも出来ますが、装着しなければそのまま死を迎えます。
但し、人工呼吸器をつけた場合には気管切開するために話すことは出来なくなり、
一度付けたら二度とはずすことはできません(殺人になってしまいます)
生命に係わることだから家族も交えてよく相談するように・・・
また病状によって、気持ちは変わる事がある、とも。

「大丈夫?」

帰路で互いを気遣う拓人と恵。

「何回、覚悟が必要なんだろう?」


【今井 保 という生き方】

ペアのマグカップは守が捨てずに持っていました。
「さすが、マモちゃん」
ここで守からの交際申込みがありいの、
「交際はヤだけど、結婚ならしてあげる」などとお約束の返事ありいの
(これってオタク達へのサービスカット?)
とほのぼのシーンの後で、今度は緊迫のシーンが続きます。
お手本どおりの脚本(但し、最近は無手勝流のものが多いですねw)

拓人と恵の第2のキューピッドともいえる、保さんからのメールでした。
「僕は人工呼吸器を付けない選択をした。
人工呼吸器を付けずに死んでいく訳ではない、
人工呼吸器を付けない生き方を私は選んだ」


人間の尊厳ある死を考えさせられます。
それはむしろ「生きる」ことなんだと。

侍 ですか?

身寄りのない?保さんと恋人や家族に囲まれた拓人とでは
また考え方が違うのでしょうか?
「澤田クンはどう?」という問いに返信しようとする時、
そっと部屋を出て行く恵。
そこには恋人さえ、立ち入らない「個人の生き方」に」たいする
礼節を感じました(よけいなこと言わない。しゃしゃり出ない・・・)


侍 ですね・・・



【拓人と陸人】

山梨から両親がやって来ました。
「もう私たちの行き方を押し付けるのは止めましょう」
母親が切り出します。今日は父親が叩かれる番でしょうか?
「年に一度は家族旅行、学校行事は全て出た・・・」
良くやってるじゃないですか、お父さん。
拓人と陸人の親だけあって、
不器用で口下手なのに、世間体は気にするのですね。
拓人が言います。
「オレは一目見れば、誰にでも助けが必要なんだと気づいてもらえるけど
陸人は誰にも気づいてもらえないんだよ?
(代々続いた病院を守る)それって本当に
守らなきゃならないものなの?」

だんだんと兄弟らしさを取り戻してきた拓人と陸人。


◇  ◇  ◇


ついにマウスさえ満足に動かすことが出来なくなり、
良くしてくれた職場も、退職する日がやって来ました。
弟・陸人を介添えに最後の挨拶をしに久々の出社です。

この職場での最後の挨拶は泣きました。

最初はいやみたっぷりの先輩もまっさきに号泣しています。
これもお約束ではありますが、拓人の真摯な姿勢が
職場のみんなにも伝わったのだと思います。

私の職場にも病気で車椅子で通勤する人がいます。
トイレを改造したり、出入り口をスロープにしたり、
ドアの前に着たら、すっと開けてあげたり
ごく普通に勤務しています。

ドラマだからといってこの職場が特別とは思いません。
バリアフリー、エイジフリー、ジェンダーフリーが自然と営める、
そんな(気遣いをしなくて済むような)気遣いの場所が
世の中にはもっとあるはずだし、もっと増えていけばいいのに、と思います。

帰り道、公園で陸人が砂に地面に、木の枝で
「拓人」「陸人」と書きます。
「兄さんも僕も『人』という字が付いてる。
何かいいね」


◇  ◇  ◇


一方では佐和子と翔子、ふたりの母親が対面していました。
浅田美代子の生活感あふれる演技もなかなかですが、
原田美枝子が(黒っぽい服装もあって)本当に美しい。
二人の対決が見事です。ここでも翔子は、拓人と恵が再び付き合うことが
不本意であることを伝えています。

解剖の本を読みふける拓人に、陸人は
「兄さんが代わりに医学部行けばいいのに
人生代わって貰えないのかな」
拓人は「そりゃあ代われないよ」と言いつつ、
何か思いついたような表情(ええ?これが後々に続く伏線なんですか?橋部さん)

まだ恵の家では母親との会話が・・・
「そりゃ、お父さんとは楽しい思い出も」たくさんある
でももう一度同じ人生が出来るかと言われると二度と出来ない」
それぞれの歩んだ(歩もうとする)人生について思い巡らせるシークェンスでした。
そこにかかってきた電話。
急いで拓人の元へ向かう恵。(もう夜の11時半を回っています)

「拓人、保さんが亡くなった」

電話では伝えきれない、拓人の側にいるしかない、と感じたのでしょう。
落ち込む拓人にただ寄り添う恵。
「1分1秒でも一緒にいたい。」
「俺、新しい目標見つけたよ」


いつの間にか眠りに付く2人。
夜もしらじらと明けてきました。
気のせいか、ちょっとけだるそうな雰囲気。

そこにトントン。

つかつかと2人の褥に入ってくる。
(これも当初からのお約束ですね)

「今、何時だよ?」

「6時14分」

まさか陸人が癒し系のコメディリリーフになろうとは!

「俺、目標が見つかったよ」

兄弟ともに新しい目標が決まったようです。
「じゃあ、今度の土曜日の(両親の)予定を聞こう」

1月11日(土)

「その日、結婚記念日だ」


◇  ◇  ◇

ここまではけっこう感動モノでした。
涙する場面もありました。
でもこっから先は「斜め上」を行き過ぎて
目が覚めちゃいました(笑)

陸人の夢「恐竜博士になるために、大学に行く」
(恐竜で食べていけるのか?www)

拓人の夢「医学部に入る」
(・・・)

マウスも動かせなくなって、理想的な環境だった仕事も辞めたんですけど・・・

2人の名前の由来・・・

結婚記念日のためのお手製DVD。
(これ、拓人が編集したの?)

家族の記念写真(もうこれで最後だから?)

なにか記憶が飛び飛びになってしまいました。

感想:
原田美枝子、若い
小市慢太郎‎、登山楽しそう

・・・の陸人
狙いすぎ!

以上


今回は前半と後半でカラーががらりと変わりますね。
後半はいわば「尺かせぎ」

でもDVDボックスでたら、特典映像に収録されますかねw


次回はいよいよあの雨の中を車椅子の拓人がさ迷う冒頭のシーンに
繋がります。


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「そぅか・・・」
セリフ3行分に匹敵する情報量。

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大好きな吹越さんとの3ショット。

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斉藤センパイとは対照的にオイシイ役どころ。

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マモルが守ったマグアップ。
拓人はストローを使うんですね。

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そっと退席する恵。
あうんの呼吸? 武士の嗜み?

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アロママッサージを施す恵。
今回もっとも癒されるショット。リラックスした表情が何んとも・・・


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この回の多部ちゃんのベストショット。
強くたくましく、美しい女性に成長したメグ。

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拓人と陸人。
職場での兄を見て、陸人の心にまたひとつ変化が・・・

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母親に頭クシャクシャされる拓人。
それが夢だった・・嬉しさと照れを必死で隠す。
ちょっと泣きそうになりました。

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2人の母親。

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「1分1秒でも一緒にいたい」
保の死の知らせにより強い結びつきを求めます。
ここまではすgく心を揺さぶられた第9話でした。



【多部ちゃん、シトロエンに乗って】

召集ラッパか、はたまたハメルンの笛吹きよろしく進軍ラッパか・・・

「会いにいこう」が「買いにいこう」に見えます(笑)

黄色はカミさんの好きな色なんですね。
おまけのバッグとレジャーシートもありがたいです。

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【ROPE' PICNIC スペシャルサイト】
CM動画が見られます。

この曲のタイトルが『ピクヌック』だったなんて初めて知りました。
(あるいは遠い昔のことで、忘れていたのかも)
アヒルがガアガア♪ですよね(それはピヨコちゃん)
『丘を越えて』とばっかり思ってましたw


【Facebook プレゼントキャンペーン】


さあ、みんなでお店に行きましょう!(笑)



2014.03.12 出所祝い
入院・手術から10日程でカミさんが還って来ました。
気ままな独身生活にピリオド。
ギターやらミキサーやら出しっぱなしにしたCDとかDVD、
並んだ空き缶や空き瓶を慌てて片付けました。

まだあまり食欲がないと言うので、野毛の菓子処しげたで
好物いの桜道明寺と豆餅を買ってきてお祝いしました。
豆の味がやさしくて美味しかったです。
もう少し元気になったら、富士山と芝桜見に行こうね、相棒(笑)




【メグ擁護論】

ネットにおける色々な場で、恵バッシングをよく見かけます。
それを見てると、かつての池上隆子バッシング
(イケメンの金持ちならだれでもエエのか)を思い出します。
懐かしいですねw

さて病気のことを隠して、恵と別れた拓人、
拓人の病気を知りつつ、それは秘密にして恵に近づいていく繁之。
「男の約束」とか「恵みに苦労をかけたくない」とか男側の視点で
そう言われるかもしれないけどちゃんちゃらおかしいわけです(笑)

恵にしてみれば、真相を教えられず、何の判断材料も与えられず
「重い」と言われバッサリ斬られたわけです。
(そう言われたら、追っかけられないですよね、ストーカーになっちゃう)
彼女の「意思」はないがしろにされた形です。
拓人はまだ止むを得ない心理があるでしょう。
彼女の母親と話をして、長年看病した亡夫を「あの人でなければダメだった」と
言う彼女の娘なら「病気など関係ない」と側を離れようとしないだろうと確信。
苦労させたくない、縛りたくないという反面、万が一それがもとで彼女が去っていくと
したら、さらに傷つくことになる・・・様々な思いがあっての決断だと思います。

「病気のことは言わないで」

と先輩に語ったのも「男のプライド」がなせる業。

それを良いことに、かつてから目をつけていた繁之は
ショックで浮き足立った恵のショックに乗じて近づいていったのですよね。
「実はあいつは難病で・・・」と真相を語るのも友情のひとつのあらわれ。
金八先生なんかでよくあるでしょ?
授業中いねむりばっかりしてる生徒をしかると、
クラス委員みたいな子が「先生、実はこの子新聞配達してお金をためてるんです。
みんなと修学旅行したいって言って・・・(泣)」みたいな

所詮、「男のプライド」「男の約束」といってもそれは一種の「エゴ」ですよね。

その店、恵は突然振られても泣き言や恨み言ひとつ言わない。
「着てはもらえぬセーター」編まない(笑)
前向きに生きようとウオーキングを始めます。
健気じゃないですか?

邪気を持って近づいてくるシゲ先輩が悪い(笑)
だから時代劇の悪役よろしく、バッサリ斬られるんですよ。
必殺「ごめんなさい」剣法・・・

シゲ先輩も「温泉のあとはスッピン?」とか振られてシクシク泣いている純な姿を見て
キュンとしちゃったのでしょう。いままで付き合った女性とは違うピュアな佇まいに
いつのまにか「マジ惚れ」してしまったと解釈するしかありません。
自分のものにして、拓人への対抗心を満足させたらポイ捨てすればいい訳で、
裕福でない何のコネもない娘と結婚までするか?という話ですよね。
最初の怪しげなダークサイドっぽい目つきはいったい???

とにかく恵は言われるほど軽くないですね。
拓人とも繁之とも時間は十分かけてるし、むしろスクエア・・・

なんでそんなに肩持つんだって?
私はフェミニストじゃないですよ。
単なるタベリスト。


◇  ◇   ◇

新居の床を泣きながら拭き掃除してる時点で
「刑事のカンで真相はわかった」
あとは当事者に「知ってたんでしょ」「あれ嘘だよね」と尋問するだけ。
返事は要りません。もう気づいてしまったから・・・
でも、恵は詰ったり、泣き喚いたりしません。
そんな価値もありません。
失意の時に支えてもらったことには感謝するも、そもそも
それとこれとは別。

男同士で勝手にコチョコチョして、私を蔑ろにして、いい気にならないで!
と叫べばわかりやすかったですか?しませんよ。そんな価値もない(笑)

1番目も2番目もない。 恵は繁之を許すわけにはいきません。
「ごめんなさい」連呼で姿を消したのは
彼女のプライド。


【多部砲がクリティカル・ヒット】

ALSの保さんを介護する恵。
なんで介護士になろうと思ったのか尋ねられ、
「なるべくしてなった」と答えます。

なんか覚悟は固まっているみたい・・・

また食事の介助をしているとき、
ミキサー食をいやがり「こんなの食事じゃない。
安全に栄養を補給してるだけだ。
危険でもいい。食事がしたい」と保さんは駄々をこねます。
後日、恵が用意したものはハンバーグ。
おそるおそる口にした保さんは愛想を崩して
「だましたなw ミキサー食みたいにとろとろだあ!
ちょーだい」

それは一見ハンバーグのように成形したミキサー食(ソフト食?)でした。
このことが恵みにひとつの確信をもたらしたのだと思います。


◇  ◇  ◇


まさかこのドラマで声を出して笑うとは思いませんでした。
陸人の「わかってるよ。ジュース買いに行く」には思わず大笑い。
その前の「ヤキソバ作る。作り方は袋の裏に書いてあるから・・・」にも。
少しずつ陸人も変わりつつあるワケですね。

恵「なんであの時言ってくれなかったの?」
拓人「オレは恵を守れない」
恵「守るって何?
そんなの別れる理由にならない。
拓人と一緒にいたい。」
拓人「病気のこと、知ったからだよ。
メグは困ってる人ほっとけないから」
恵「そんなんじゃない。拓人じゃなきゃダメだから」
拓人「生きてるだけで精一杯、
誰かの役にたつこともできないし、何もしてあげられない」
恵「一緒にいてくれるだけでいい」
拓人「そんなのキレイゴトだよ」
恵「全部1人で抱え込んで、迷惑かけないようにして
それで『今を生きてる』って言える?
病気にいろんなものを奪われたけれど、
気持ちは拓人のものでしょ?
本当の気持ち隠して、
言いたいことも言わないで・・

それで『今を生きる』なんて
キレイゴト言わないで!」
(多部砲命中)

拓人「帰れ」

恵「ほら、図星だ」

拓人「2度と来るな。帰れ!」(絶叫)

恵「帰る」(帰るのかよw)

・・・

拓人断末魔のような悲痛な叫び

このtき、拓人が固めてきたガードを恵の言葉が突き破ったのだと思います。
病気を受け入れ、「優等生」のように振る舞い、そのことで
知らず知らずに自分を守ろうとしてきたシールドが破られ、
心のバランスを取り戻そうとする産声のようです。

『大奥』の時の家光の孤独な心の叫びを10とすれば、
7くらいのレベル(ちなみにすずみの啖呵が5くらい)だけど、
拓人は正面から直撃を受けてますね(クリティカルヒットw)
これを気に拓人はじめ登場人物がみんな自らの心情を吐露し、
新しい生き方や関係性を模索し始めます。

これぞ多部未華子の力技。

なんがかこちらが活を入れられてる気分です。


【それぞれの本音】


佐和子さんはお気の毒でしたね。
愛する息子に「僕の人生から出てってください」と言われるんですから。
まあそれだけのことはして来たんですけどね。
拓人も陸人も要は母親に褒められたかった、認めてもらいたかった・・・
陸人はほっといてくれということ、
拓人はおとうとばかりでなく自分のことも見て欲しい、
「唐揚げ」が好きなのは自分なんだよ、ということを母親に伝えることができました。

それもこれも恵が拓人の頑なな心に一石を投じたからですね。
「自分の気持ちを大切に」すること」

「私だって辛かった」
ここで母親もまさかの言い訳?
彼女も医療の家系に嫁ぎ、良き妻・良き嫁、良き母を演じなければいけなかった・・・
これは良かったと思います。
「私は悪くない」みたいな責任転嫁ができて・・・
じゃあなきゃ、息子二人からのダブルパンチを喰らって精神的に参っちゃいますよね。

じゃあ陸人の好物は?
ちゃんと母親が聞いてくれました。

「チンジャオロース」

微妙だよ、微妙すぎるよ(笑)
母親の原田美枝子、目が点になっているのがおかしかったです。
めずらしく、これには伏線とか貼られてなかったので
意外な答えに驚きました。

あとで、唐揚げとチンジャオロース両方を」作ってる時の
母親の表情はとても楽しそうでした。



【多部未華子の侍魂】


陸人から母へ、拓人から母へ
母親から子供たちへ
思いは伝わったよです。
澤田家の新しい関係性が始まったように思えます。

拓人の視線の先には二人の手紙がはいったシャンパンボトルが・・・

仕事(ハンバーグもどきに工夫したミキサー食を保さんに摂ってもらった)帰りの恵は
拓人のマンションに。もう歩き方からしてスタスタと迷いがないです(笑)
でも拓人は不在でした。
あきらめて帰りかけると、かつて2人で過ごした思い出の場所に
車椅子に座った拓人が待っていました。
「何してるの?」
「メグを待ってた。
この前会ったとき、会社でもらしちゃって・・・
こんなんだけど、本当に俺でいい?」
(なんちゅう告白や。若いイケメンが言うからまだ絵になるけど、
私みたいなおっちゃんがそんなこと言ったらリアルに老人介護や)

「拓人がいい」

「メグ、俺の隣にいてください」

ふと見上げると雪が・・・
ラストは完全に『君に届け』
これがやりたかったのですね、気持ちはわかります。

きれいに着地して、伏線のオチも決まったところでこれで最終回でもいいんじゃないですか?
『君に届け』のパラレルワールド。
同じ顔ぶれで時代劇篇とかもあったりして・・・

2人の選択は苦渋をこらえながら互いの道を生きる『大奥』pターンではなく
力技で元に戻る変形『卒業』パターンでしたね。
D・ホフマンの「エレーーーン」からの略奪結婚のように
これまでのすったもんだを帳消しにしてしまおうという荒業です。
また黒沢監督の『隠し砦の三悪人』を思い出しました。
余計なこと言わずに「裏切り御免!」の一言で、雪姫側に加勢する・・・
(『スターウォーズ』のダースベイダーのベースでもある侍・田所兵衛)

余計なこと言わず、拓人に何を言われようが微動だにせず、
謀ったセンパイを一刀両断にし、こうと決めたらブレない・・・
かつて「守りたくなる」と言われたピュアで純な恵が
たくましくなって、拓人と寄り添う為に還ってきました。

まさに「覚悟」

多部未華子の佇まいに「侍」を見た思いです。

あ、もともとセーラームーン戦士にして、
剣道の達人だったんだ(笑)


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「一緒に暮らせない」と繁之に告げる恵。
海岸で拓人と過ごし、揺れる「思い」

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バツが悪い、とはこのこと。シゲが厚かましいというか・・・
これが濱田岳とかだとまた違う印象になるのかな・・・

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拓人と対峙する恵。
何を言われようと微動だにしません。
まさに安定の多部ちゃん。

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某巨大掲示板の書き込みにあったけど
「多部ちゃん、時々目がラッセル・クロウ」
上手いこと言う(笑)

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ついに多部砲が炸裂。
受ける側も相当な力量が必要かと。

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繁之への「ごめんなさい」攻撃。
「何故?」「好きな人がいる」「なんでアイツなんだ!」
このやり取りで、繁之が確信犯なのは明明白白。
恵はこれ以上何を言っても、彼を傷つけるだけ。
この目。まさに居合抜きのあとの「残心」

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トイレの介助のあとの、何故かやや放心状態?の佐和子。
この表情を見て「ああ、原田美枝子が還ってきた」と思いました。
若い時の彼女は、同時期に活躍した高橋恵子、桃井かおり、秋吉久美子らに
比べるとややマイナー感、サブカル感漂う独特な雰囲気持ってました。

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ふたりの息子に言いたいこと言われ、傷心の母親に
寄り添う拓人。このドラマの演出は手と手の表現にこだわりますね。
それにしても立派な指輪w

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一番好きな料理は「チンジャオロース」。
狐につままれたような母親の顔。
わからんかったんか?
聞かなきゃわからん、言わなきゃわからん、もこのドラマのテーマ。


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食事介助を受ける保。
この人との交流が拓人と恵を再会させた、いわばキューピッド。

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恵の考えついた「ハンバーグ」を食べる保。
この人の「欲求」「わがまま(自称)」が恵の思いを後押ししましたね。
恵の笑顔、「そして多部未華子がやってきた」という感じです。

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「俺の隣にいてください」
ってこんなキラキラした目は反則だろう、三浦春馬(笑)
まるでヒロイン!

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多部ちゃん、きりっとして拓人の言葉を受け止めます。
いやこれ、凛として男前でしょう?

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身をかがめて、同じ高さの視点から見上げる、降り始めた雪。
『君に届け』コンビによるセルフ・オマージュ。
きれいに着地が決まりました。


【援護射撃としての多部砲】

昨年放送された『大奥』の主演は堺サンでしたが、その命題は「家光の成長」でした。
堺雅人はインタビューで、「家光が主旋律。自分の役目はそれに寄り添いいかに輝かせるか」
と折々に語っています。彼の堅実な演技が、「見事な家光のソロ演技」を支えているようでした。
時には抑えた「受け」の演技に徹し、(主役ではないが)「主題」を際立てつつ、時には
自分の見せ場を作りつつ(女物の着物を持ちつつ家光にズンズンと近づいていくシーン、とか
「私を開放してください」と夜伽辞退を涙ながらに懇願するシーンとか)、手と手を重ね合う
ような緻密な演技をハモルように披露しました。

ところ変わって、『僕のいた時間』では『大奥』のときの堺サンの役目を
多部ちゃんが担当しているように見受けられます。
いろんなレビューを見ると彼方此方で、三浦春馬クンの演技が賞賛されていますし、確かに
熱演だと思います。そしてそれを支えているのが、脚本であり演出であり、共演者たち、
とりわけ相手役としてがっぷり四つに組む多部未華子の名アシストだと思います。

これぞ多部未華子の倍返し

そして『僕のいた時間』第7話と第8話こそ、エネルギーを溜めに溜めた
多部砲がついに火を吹き、物語を「本来あるべき姿」にぐいと引き寄せた、
まさにこれかた『君に届け』コンビの道行一本道、
迫り来る病魔と戦い、いかに「今を生きる」のかお描く
最終コーナーへと向かう転換地点だったように思えます。


【誰も代わってくれない】

陸人「兄さんは強いんだね」
拓人「強くなんかないよ。しょうがないだろ、
俺の人生、誰も代わってないんだもの
陸人「僕も誰も代わってくれないんだよね」
拓人「うん」

拓人が自分の今を精一杯生きようとしている姿を見て、
弟にもなんだか変化が生まれてきたようです。
これまで、自分の人生を生きてこなかったのか?
自由に生きて、友達もいて、病気になってもなお
楽しめることを見つけようとしている拓人を
自分こそ羨んでいるんじゃないかと言います。
彼も変わりつつある?

その頃、恵は引越しの準備でクローゼットを整理していて
借りっぱなしだった拓人のマフラーを見つけます。

守の様子がおかしいので、一緒に尾行してくれと恵を連れ出す陽菜。
そこで見たものは公園で電動椅子サッカーの練習に興じる拓人と守。
「怪我でもしたの?」
陽菜は事情を全く知らされてなかったでしたね。
久々に集まった4人。拓人の家で鉄板焼きを。
今度は陸人も一緒。
楽しそうに恐竜の話を延々と語ります。
みんなしらけた顔。
拓人は、そんな弟をにこやかに眺めています。
「自分が面白いと思う話が、みんなも面白いと思う訳じゃないよ」
とやさしく諭します。
「僕、いない方がいい?」
(拗ねた言い方じゃなくて、ホントに分からない感じ)
「いていいんだよ、でも気をつけような」
「うん」(素直じゃん)

陽菜が気を利かせて?「ジュース買いに行こうかな」
と陸人と守を外に連れ出し、二人きりにします。
陸人「ジュース一人で買いに行けないの?」
守「なんで二人にするの?あんな思いして別れて。
メグちゃんは結婚も決まってるのに」
陽菜「わかんないよ」
本当になんの計算もない陽菜の「荒療治」が後々大きな影響を
及ぼすのですね。結果的な「名アシスト」
陸人「ジュース買うならこっち」
陽菜「買わない」陸人「じゃあ帰っていい」
陽菜「ダメ」
この辺の会話、巧みな脚本ですねw

両親が来ます。
大学には戻らない、と言う陸人。
いったん実家にもどることに。
拓人の部屋に父親がやってきます。
「お前を絶対に死なせない」
ずっと会おうとしなかった無骨な父親、
不器用な愛を感じます。ただ表に出すの苦手なだけ。
陸人は父親に似たのかもしれないですね。

」絶対に○○しない」

科学的な「医師」ならこんな言葉は使いませんよね。
世の中絶対的なものは「死」だけですものね。
これは父親としての言葉だったのですね。

拓人はひとりでここに残ることになりました。
父親に頼んでヘルパーを増やしてもらうことに。

ある日、守の手を借りて、拓人が帰宅すると
件のヘルパーが食事を作って待っていました。
聞けばいつもカレー(それ以外は不味い)
ゴミの分別も出来ていない。

介護の仕事は大変な上に収入が少ないし、
慢性的な人手不足で、有能な人材は限られているようです。
守は思い余って、恵と繁之センパイのもとに相談に行きます。
恵に手伝いに来てもらいたいと依頼します。
恵は当惑した様子ですが、先輩は余裕うかまして
「いいんじゃない」と快諾。
(でもまだ先輩の負けが決まったワケでがないですね)

【恵の葛藤=指輪の呪縛】

いかにもマフラーを返すついで、という感じで
恵は拓人の部屋を訪れます。
「コーヒーでも飲む?」「うん」
こうしてごく自然に拓人の家に上がり込みます。
この火の二人の距離感が絶妙です。
かつての恋人。
一方的な別れ・・これはどうやら病気のせいらしい・・・
偶然の再会。
一方は要介護状態で、かたや一方は(なんと)介護のプロで
他の男(しれも先輩)と婚約をしている。
親しげであり、懐かしさもあり、共通の思い出もあるのに、
恵は「他の男の婚約者」としての一線を決して越そうとはしない・・・

なにかいい雰囲気になりそうな時には、センサーが働くかのように
「繁之さんが・・・」「もう行かなくちゃ」とシールドを貼ります。
そこに恵の葛藤があります。
第一に拓人との別れは、病気に原因があるらしい
第二に拓人も繁之も病気のことを隠していたらしい
第三に拓人と別れ辛かった時期に繁之は支えてくれた。
(しかも時間をください、といったら待った)
そんな繁之の「好意」にほだされ、結婚を承諾した。
今は婚約者の身である。

まるで劇団のオーディションでこんな条件の芝居を求められた時の
模範解答のような二人の演技でした。

また近づきたい気持ちがいっぱいなのに、婚約者がいる身。

倒れた拓人を恵が助け起こすとき、多部ちゃんが床に左手をつきます。
そのとき、カチッと音がします。婚約指輪です。
これはわざとですよね。(つまり演技という意味で)
クローゼットの奥に仕舞いこんだシャンパンボトルを探すとき、
一緒に手紙を読んでそれを再びボトルの中に戻すとき


婚約指輪が映し出されます。

何度も、何度も。
それが恵の葛藤。もともとスクエアな性格だったし

もちろん拓人もそれは弁えていました。
ボトルの中の恵の手紙を読むとき、
「あなたの隣には誰がいますか?」と読み上げ
「シゲ先輩がいる」とすかさずいいます。
それに対し、恵も
(コンマ何秒か間はあるけれど、笑顔のまま)
「うん」とうなづいています。
ふたりは自分たちの気持ちを押さえ込んで、「婚約」という事実を尊重しました。
こういう人たちには、陽菜のような「荒療治」が必要かもしれません。


やがて繁之先輩が恵を迎えに来ます。
恵が連絡したのでしょう。
一人でいたときに転倒したと聞き、
「メグちゃんも来れるときには来てあげなよ」
と再び余裕をかまします。

はい、ここで先輩の「負け」が確定

あんなに恵が「婚約者」としての立場を「死守」したのに、
先輩みずから敵に塩を送ってしまいました。

そして引越し当日。
拓人と恵は思い出の海岸に。
「今日引越しなの。だから・・・」
「会うのは最後にしよう」
「うん」
「いま何がしたい?」
「俺には出来ないことだから・・・」
「じゃあ私のしたいこと、してもいい?」
恵が宅人を泣きながら抱きしめます。
ちょっと目を見開く拓人
「メグを抱きしめたい」
それは拓人の願望でもありました。

脚本も演出も、キャストの演技もこのシーンのために創られました。
かくして多部砲は発射されました
物語をあるべきラインに戻すための「力技」です。


【察しの鈍いメグちゃんは・・・】

かつて「言わなきゃ何だかわからない!」とキレていた恵は
介護の道に進み、様々な老人や重病患者と接するうちに、
他者の心を察する業をおのずと身につけました。
ですから、先輩が拓人の病気のことを知っていたこと、
(ということは、それを隠して自分に近づいてきたこと)
拓人が「メグと別れた後に、病気と気づいた」とウソをついたこと、
これらの質問は直接本人に投げかけてはいるけれど、
答えは聞いていません。相手の顔色とか態度でわかるのですね。
そう考える拓人と恵にとって、この1年半は無駄ではなかったかも。

あのまま付き合っていたらチャラい人間を演じる男と冊子の悪い女で
早晩喧嘩別れすることになったかもしれません。
恵が介護職についた理由について、担当の保さんに
「なるべくしてなった」と答えたのには、そういう意味もあるのでしょうか?
「なるべくしてなった」なんと男前な言葉でしょう。
「時は来た。それだけだ」みたいな(笑)


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クローゼットから見つかった拓人のマフラー。
恵は何を思う?

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陸人は夢中で恐竜の話に興ずる。
みんなは浮かない顔。
でもかつては誘っても鉄板焼きには加わらなかったんだから
大した進歩ですよね。

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父親ものにカラキシ弱い私はこのシーンだけでもジ~ンときます。

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拓人の部屋のフロアを拭き掃除する恵。
これは前回ラストの新居を1人で拭き掃除してるシーンに対応していますね。
あのときは涙、今回は笑顔。

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「買い物に行く?」
かつて拓人が「守ってあげたくなる」と恵の首に巻いたマフラーを
今度は恵が拓人に巻いてあげる・・・拓人のなんとも言えない表情が良いですね。

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「何食べたい?」
「やっぱりアレがいいかな」「アレね」
察しの良くなった恵。

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美味しそうに唐揚げを食べる拓人と嬉しそうな恵。
でも一緒に食べようとはしない。
「繁之さんと食べるから」
もどかしいほど律儀な2人。

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トイレットペーパーが切れそうだったので、再び拓人を訪れた恵。
倒れている拓人に駆け寄るが、床についた左手の指輪が音を立てる。

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「隣には誰がいますか?」「シゲ先輩がいる」
少し間があっての「うん」
その一瞬の間は逡巡というより覚悟でしょうか?
これ以上間を開けたらわざとらしく芝居クサクなるぎりぎりのタイミング?

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ボトルを探す時も左手の指輪が存在感たっぷり。
これが恵の葛藤の象徴。

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「あったー!」この瞬間にも指輪がキラリ。


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怜悧なほどに理知的な多部ちゃんの横顔。
どっちがヒロインかわからなくなるほど男前。

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「ネコ踏んじゃった」の伏線の回収。
黒鍵だけで弾ける曲を今度は恵が伝授。

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かつて現実逃避しにきた海岸。
今日は新居への引っ越しの日。
拓人の脚を投げ出した姿勢が哀しいですね。

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「私のしたいこと、してもいい?」
多部砲ロックオン。

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拓人を抱きしめる恵。
おの瞬間にも婚約指輪が存在を誇示します。
繁之からの電話が鳴り続けます。
が、初めて恵はそれを無視して抱きしめ続けます。
強い気持ちが「婚約」という呪縛を断ち切った瞬間でした。
残るは指輪=婚約というカタチの問題。

ついい多部砲発射。
射抜かれたのは、拓人ではなく、
私たち視聴者w



【多部砲発射】

多部未華子のアドバンテージは大きく分けて三つあると思います。

(1)は、「純真さ」「ピュアネス」を体現できる存在感・・・
ただし、それは『デカワンコ』『君に届け』などのメイキング映像を見ると
物凄い熱量をもって、これら「おとなしいキャラクター」を演じていることが分かります。
つまり、オフショットのときの彼女はもう役を離れているので、それらの衣装がちょっと似合わない
風情(コスプレ感?)が漂ってしまいます。
丸い頬、正面から見るとチョコンとした鼻、おでこ、ちっちゃい背格好よお手手(でも意外とゴツイ)
涼やかなウィスパーボイスが為せる業なのかも。

(2)は、もう一方で(これが素の本人に近いかもしれないですが)凛とした佇まいがあること。
本人はこう言われるのは厭かもしれないですが、きわめて「男前」ですね。
おそらく、殺気さえ帯びかねない目力がポイントかも知れません。
横から見ると、鋭い眼光、意外と高い鼻、立派な顎、張ると凛としてよく通る声・・・
(1)のときとは別人のような印象を与えます。

相反する(1)と(2)の表情と、持ち前の表現力と、きわめて理性的な演技メソッドが融合すると、
幼い少女から凛とした大人の女性までの「成長」を表現できることになります。
『ルート225』『ゴーヤちゃんぷるー』『君に届け』などの映画、
『山田太郎ものがたり』『ヤスコとケンジ』『デカワンコ』『大奥』などのTVドラマ、
物語の序盤と終盤では顔つきまで違うような成長ストーリーでは
多部未華子の魅力が十二分に生かされていたと思います。

そして(3)は物語の流れを一気にぐぐっと変えてしまう「力技」です。
『ルート225』の元の世界に戻ろうとエビヅカ君の家に押しかけて行くところからはじまる
エンディングまでのスパート、瞬発力。
『ゴーヤちゃんぷるー』でガンで亡くなる稲江さんから受け取ったスモモを齧って命の重みを噛みしめ
号泣してから、母に会いに行き、「前向きに生きる力」を取り戻す若さの輝き
『すみれの花咲くころ』の秋野暢子との大喧嘩、
『山田太郎ものがたり』で池上隆子覚醒の場面(お母さんと同じようにスーパーでの裏技披露、
疎遠になった2人の男子の仲直りを取り持ち「これでよし、メンドくさい奴ら!」とスーパーの袋下げて去っていく)
『鹿男おをによし』で先生の顔を元に戻してからの手紙の朗読と号泣しながら帰って行くところ。
『大奥』での全出演シーン。

演劇『農業少女』では身体全体を使った空間表現、
『サロメ』では終始物語を回転させていく弾み車としてシンボリックに演じましたね。

あれ、長くなったので一旦投稿(笑)


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